
全般的に種ものはお湯や蒸気に触れると原料である餅に戻ろうとします。
その原理を応用し、湯せん作業にて種をやわらかくし、
曲げる・包むなど、さまざまな形状に姿を変えることができます。
しるこ種(舞づる種)は湯せん作業に最も適した薄種です。
- 形状
- 厚さ1.5~2mm
丸型・小判型
- 色指定
- 可
- 寸法指定
- 可
大丸は5寸(152mm)・5寸5分(167mm)・6寸(182mm)のみ整形による正円可
- 用途
- 懐中しるこ・舞づる・その他の造形菓子(干菓子・半生菓子)
- 傾向
-
懐中しるこでの使用がもっとも多く、容器の役目を成す種ものは、
お湯に溶けるとしるこの餅として召し上がれます。
湯せん作業は熟練を要しますが手順は以下のようになります。
1. 曲げ輪に布を張りその下から蒸気をたてる。
(布面を作業台にして行います。
蒸気の加減は張る布の枚数で調整する方法がもっとも安定するようです。)
2. 布面に種を置きやわらかくなるまで待ちます。
3. やわらかくなったら裏にかえしてもう片面を布に当てた状態で具材を置き曲げて仕上げます。
(片面だけの蒸気では種が割れます。
種どうしを接着する際は中に入れる粉末や具材が接着面にないことをよく確認して下さい。)
その他にも、既存のスタイルにとらわれずお菓子屋さんの自由な発想で
新しい菓子作りにチャレンジしてみて下さい。
